最寄りのマクドナルドにいった。土曜日の午後だというのに他に客の姿はなく、いつもは子供たちが順番待ちをしている遊具も、今日はただうすら寒い。
店内に入ると、ドナルドが寂しげな笑顔でお出迎え。手にしたおもちゃを熱心に選ぶ子供もいない。
ドナルドがテレビCMに出なくなって久しい。今の子供たちは、この親しみやすいとはいいがたいピエロの名を知っているのだろうか。ハンバーグラーやビックマックポリスのことは。
マクドナルドには売り上げの減少や異物混入(とその対策)など、最近は暗い話題しか聞こえてこない。
その度に企業キャラクターというのは大事なんだなと思う。自らの行動の規範や誰を向いて仕事をしなくてはいけないか示してくれるものだから。
例えば、ケンタッキーフライドチキンからカーネルサンダース像がなくなったら、ディズニーランドからミッキーマウスがいなくなったら。
英雄待望では財務の問題も、品質の問題も解決しない。
でもドナルドがさっそうと帰って来てくれたら、ちょっと応援してしまいそうだと思っている。