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旅先で予定外に本が読み終わってしまって、小さな書店に飛び込むことがある。

世に無数に本はあるので、どんなに売り場が狭く蔵書が少なくても、興味深い本は必ず見つかる。

特にチェーン店ではなく、個人で守っている書店ならなおさら、書店の特色を出すために都会の大型店より充実したひと棚や、地のもの-地元の出版社のものや地域文化経済についてのもの-がある。丁寧に平台に置かれたり、棚に表紙を見せるように並べられたそれらは、おそらく発行部数も少ないだろう、一期一会の感すらある。

さて、ここに問題がある。

少ない棚を巡って本を物色するも、興味ある本はどれも一冊ずつしかない。

きっと店主は、書店の看板としてや、贔屓の客向けに仕入れたに違いなく、よそ者がその一冊を買ってしまうのに、口惜しいに違いない。先ほどから本をとる背に視線を感じる。

書店の特色を台無しにしてしまうのではないか、店主と贔屓客の信頼関係を傷つけてしまうのではないか、目次を繰りながらそんな考えがぐるぐると渦巻く。

しかし数分後、その一冊の本がなくなった書店から、逃げるように出ることになるのだけれど。

20150209_illusionふなっしーが、着ぐるみの縫い目や留め位置をそう表現したことで、一気に認知されたイリュージョン。

理屈的には、どんな着ぐるみにもイリュージョンはあるはずだし、実際ウルトラマンにだってイリュージョンは平気であった。

ただし敵(?)も然る者。

着ぐるみ作成技術は日に日に進歩し、イリュージョン隠しは巧妙に。もはや覗き穴がどこかすらわからない。

これは、そんなイリュージョン探しに情熱燃やす、熱き若者たちの物語であーる。

『ターゲットはアメリカ黒ネズミのイリュージョンだ!』

RonaldMcDonald最寄りのマクドナルドにいった。土曜日の午後だというのに他に客の姿はなく、いつもは子供たちが順番待ちをしている遊具も、今日はただうすら寒い。

店内に入ると、ドナルドが寂しげな笑顔でお出迎え。手にしたおもちゃを熱心に選ぶ子供もいない。

ドナルドがテレビCMに出なくなって久しい。今の子供たちは、この親しみやすいとはいいがたいピエロの名を知っているのだろうか。ハンバーグラーやビックマックポリスのことは。

マクドナルドには売り上げの減少や異物混入(とその対策)など、最近は暗い話題しか聞こえてこない。

その度に企業キャラクターというのは大事なんだなと思う。自らの行動の規範や誰を向いて仕事をしなくてはいけないか示してくれるものだから。

例えば、ケンタッキーフライドチキンからカーネルサンダース像がなくなったら、ディズニーランドからミッキーマウスがいなくなったら。

英雄待望では財務の問題も、品質の問題も解決しない。

でもドナルドがさっそうと帰って来てくれたら、ちょっと応援してしまいそうだと思っている。